2月25日、ベトナムホーチミンにて初めての着物縫製技術検定試験が開催されました。対象は着物縫製を行うNIHONWASOU TRADINGの下請け工場16社のテイラーで、試験は学科15分、実技約2時間の2部構成で行われました。
今回の参加者は2名でした。現在、着物の縫製の9割近くがベトナムで行われており、手先の器用なベトナム人にこの技術が30年以上前に伝えられ、現在ではそれが進化し、日本を超える世界一の技術となっています。
この検定は、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナのランクに分けられており、今回はブロンズとシルバーの検定が行われました。試験に合格すると、主催のNIHONWASOU TRADINGからテイラー約70人に支払われている毎月の技術支援金が各ランクで増額支給されます。この支援金は、日本の縫製技術を後世に少しでも継承するために同社が考案したものであり、今後は着物縫製をする全ての技術者を対象に検定を広げる予定です。
合格者は後日、認定式が行われ、各ランクごとのカードが手渡される予定です。